ACL初戦クルンタイバンク戦感想 [タイ]
昨日3/12に行われたACL第1戦クルンタイバンク戦は9-1で鹿島アントラーズの大勝。
バンコクのチュラロンコーン大学スタジアムで現地時間15:30にキックオフ、残念ながら現地には
行けないのでTV観戦となりましたがいくつか感想を。J'sgoalのレポートとAFCのマッチサマリーを
参照しながら書いて行こうと思います。
http://www.jsgoal.jp/news/00061000/00061956.html
(PDF)http://images.the-afc.com/Documents/competitions/fixtures/218-1253.pdf
クルンタイバンクの先発フォーメーションはおそらく以下のとおり。
23 KONE Kassim 19 THAENSOPA Nantawat
16 Tanat WONGSUPPHALAK 10 Phichitphong CHOEICHIU
24 PICHITCHOTIRAT Peeraphong 7 Anon BOONSUKO
17 Supachai 20 Kraikiat 6 Amnart 21 Suphachai
KOMSILP BEADTAKU KAEWKHEW PHUPHA
18 KLUNKLIN Klisana
J'sgoalのレポートでは4-3-2-1に近い変則的な布陣とありますが、確かに19番のFWの選手が
かなり右に張って新井場に1対1を仕掛ける意識で臨んでいたように感じる一方、7番は中盤の底
にいるのかほとんど攻撃に参加していない感じだったので、上記4-4-2の中盤より前を時計回りに
回転させた感じで4-3-2-1という感じでもありました。ただ、16番の攻めはほとんどなかった気が
しますが。懸案と目されていた左SBは17番が入る形、加えて結局CBには8番は入らずベンチに。
サッカーダイジェストとサッカーマガジンの予想を比較するとダイジェストに軍配が上がるでしょうか。
それにしてもFWの19番はこのblogも含め完全に予想していませんでしたが、新井場に積極的に
仕掛けるためのキレのある要員ということでしょうか?後半8分に早々に交代となったことから見て
オーバーペースでいいから飛ばしていけと指示でもあったのか、確かに23番KONE Kassimに
ボールを当てて落としてから19番にはたいて勝負させるというプランは一定の効果があったように
思います。足元も器用でしたし、札幌戦で好調だった新井場の気勢を削いでミスを誘うなど鹿島
ペースに偏りがちな流れを引き戻す役割は果たしていたかと。
立ち上がりから結構クルンタイバンクの選手が前からプレスに来るので、人工芝の感触もあり
ボールが落ち着かない展開がしばらく続いていましたがセットプレーから田代が先制点、これで
楽になったか本山がマルキーニョスとのワンツーで抜け出してのクロスがCKに、これを岩政が
ヘッドで合わせ2点目。しかしその後は新井場が19番をエリアギリギリで倒してFKとなるなどして
若干相手ペースに。この日のシリアの主審は些細な接触で笛吹いたりスローインなどの位置に
神経質だったりと不安要素でしたが、ここで失点に直結するファールやカードを貰わなかったことは
教訓ゆえでしょうか、かなり評価していいと思います。
その後田代が倒れて一旦外に出るなどのアクシデントもあり相手の流れだったものの、自陣からの
ロングボールを田代がフリックしてマルキーニョスへ、これを落として野沢のミドル炸裂し3点目。
多少流れが悪くともこれが出来るのが今の鹿島の強みかと。とはいえ23番KONE Kassimを
なかなかつかまえきれずそれなりに基点を作られる展開で一方的にはならず。マルキーニョスの
ループシュートミスや田代のトラップミスもあり追加点は無く3-0で前半終了。
後半もまだまだ気は抜けないなと思わせる前半でしたが、早々に2点入ってこれで完全に勝負あり。
クルンタイバンクは戦意喪失気味でDFラインが相当ぐだぐだになっていましたが鹿島も若干
お付き合いになるとCKから23番KONE Kassimのヘッドで1点返す、これは岩政が付き切れず。
これで再びスイッチが入ったか鹿島が再び猛攻、マルキーニョスはハット、佐々木は交代即ゴール
などフォワードがアピール合戦。一方篤人と交代で入った笠井と新井場はそれぞれ不用意な
ミスを自陣で犯しピンチを招きますが青木が体を張ってフォロー。公式戦初出場となった笠井は
攻撃では面白いところを見せていたので守備での集中力向上に期待でしょうか。
試合全体を通しては要所を押さえスイッチのオンオフが出来た省エネサッカーということになるの
でしょうか。無茶苦茶な暑さの中でも走るところは走ってましたし。後は怪我なくカードなく終われて
なにより。選手のみなさん本当にお疲れ様でした。そして現地で力強い応援をあの日向で送り
続けたサポーターのみなさんも。まさにサポート、原点に帰ったような素晴らしい形ですね。
まずは1勝、そしてJ第2節ヴェルディ戦をはさんで来週にはACL第2戦ナムディン戦がホーム
カシマスタジアムで行われます。こちらは絶対行くので、しっかり応援していきたいと思っています。
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