北京国安練習試合の模様 [中国]
ヨーヨーテストを終えてすぐ戦術練習を開始した北京国安ですが1/23には早くも練習試合を
実施、相手は韓国の大学生チーム「東武」だったそうです。李章洙監督の紹介によると
東武は韓国に70近くある大学生チームのうち10位くらいの実力だとか。
MF陶偉は足首の捻挫で欠場、外国人3人は合宿への合流が遅れたためコンディション調整
DF張帥、張永海、徐雲龍は中国代表、FW閻相闖は五輪代表に召集され不在ですが
残りは主力を揃えて今シーズン初めての練習試合に臨んだようです。
なお代表に召集されていたGK楊智はDF徐雲龍の追加召集に伴い帰してくれと北京国安側が
要望、折りしも代表GKは大連実徳から召集した陳東を加え4人になって余裕が出たこともあり
許可が出て昆明での合宿に合流、この日の練習試合にいきなり起用されることとなりました。
フォーメーションは以下のとおり、07シーズンに引き続いての4-5-1のようです。
郭輝
杜文輝 楊昊 王長慶
隋東亮 黄博文
楊璞 郎征 路姜 周挺
楊智
MF隋東亮、黄博文、左SB楊璞、GK楊智は07シーズンの主力、周挺も左SBやボランチを
中心に準主力として活躍した選手です。
試合は前半10分、MF王長慶が右サイドを突破してクロス、これをFW郭輝が決め先制。
ついで前半20分にはMF杜文輝が左サイドを突破しクロス、これを郭輝が再びシュート。
相手GKが弾いたところに逆サイドの王長慶が詰め2-0。以降は追加点無くこのまま前半終了。
後半は郭輝、隋東亮、王長慶などがOUT、代わってFW岳凱豪、MF王棟、DFカク強などがIN。
主力を下げたためか後半は動きが悪くなって攻めも不調、それでも無失点で2-0のまま試合終了。
CB路姜と朗征はフル出場、特に路姜は本職がSB?の割りに出来がよく高評価だったようです。
李章洙監督は07シーズンに引き続きサイド攻撃による速攻という戦術を説明した後で
この08シーズン最初の練習試合で繰り返し“プレスディフェンス”をするよう要求したそうです。
前半2点に絡んだサイドの王長慶、杜文輝に対して相手ボール時のプレスを指示し、相手陣での
ミスを誘いカウンターから点を取るパターンが有効と強調。自分たちがボールを持っているときが
危険で逆に相手ボールになったときこそチャンスだ、とさえ言ったとのことです。
07シーズンに北京国安がよく点を取れていたときも、この試合の前半の2得点も相手陣で
ボールを奪って点につなげたということで、これは注意しなければなりませんね。
翌日1/24は07年中超12位の河南建業の1.5軍と試合、主力は疲労のため欠場でしたが
CB郎征は2試合連続出場。3人の外国人選手は依然トレーニング中でいずれも出場せず。
FWチアゴは「昆明での練習試合に出ることはない」とさえ言っているようです。
前半にFW岳凱豪が先制するも守備に問題がありハーフタイムに監督は郎征にひたすら指導。
後半はMF楊昊と杜文輝を投入するも守備陣のミスを突かれて2失点して1-2で負け。
運動量の足りない選手が多かったことに監督は怒っていたとのこと。
代表レベルの堅い守備陣にプレッシング、サイド攻撃で速攻を志向して選手には運動量を常に要求
ということでおぼろげながらも北京国安のサッカー像が少し見えてきたのではないでしょうか。
堅実なサッカーだと思いますが、3月のナムディンという高温多湿の環境とは少々噛み合わせが
悪いような気もしないではない…
今日は大方のblogがこの後の岡田JAPAN初試合を取り上げるところだと思うのですが、そんな中
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