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ACLナムディン × 北京国安戦レビュー [ベトナム]

昨日の記事に続きナムディンの話、今回は先日行われたACLグループFのもう1戦の概要を
ナムディンをメインに書いてみようと思います。試合会場はハノイのMy Dinhスタジアム、こちらは
真昼間にキックオフなどと無謀なことは無く17:00に開始、気温もマッチサマリーによると16度と
快適な気候での試合となったようです。ホームのナムディンの応援はラッパが鳴り響いて
チャンスにわーっと盛り上がるという感じで野球のデーゲームのような雰囲気でしょうか。


ナムディンの布陣はおそらく以下のとおり。

          28 FW Obinna Darlinton AJOKU

30 MF HOANG 23 MF TRAN 6 MF Emmanuel Ejike 22 MF PHAM
  Danh Ngoc  Duc Duong     ONYEJI       Xuan Phu

14 DF LE  19 DF NGUYEN  3 DF TRAN  24 DF KONE  7 DF LE
Van Duyet   Quang The  Thanh Tung Moussa Saib Ngoc Lung

              1 GK BUI Quang Huy

基本的に5-4-1といった感じで登録上のポジションと一致、北京国安の1トップチアゴに対して
24番をマンマークで付かせて残りはゾーン、といった様子だったので4-1-4-1の変形と考えることも
できるかもしれません。1トップの28番が活発に動き攻撃、6番が中盤でボールを奪い24番は守備
といった形で外国人選手3人を配してセンターラインを固めているというところでしょうか。

サイドでボールを受けようとすると、すかさずSHとSBではさみこむという形でなかなかサイドでは
基点を作らせない守りでしたが、如何せん最終ラインが2枚余るという状態のため相手の2列目の
中央、北京国安の場合MF陶偉がそのポジションですが、彼にボールが入るとピンチになりやすく
サイドの選手がワンタッチで陶偉へ→ワンツーで再びサイドという形でサイドを突破しクロスで
決定機という形が前半開始まもなくと前半終了間際の2回ありました。

一方攻撃ではボールを奪ったらまず30番の選手がサイドを攻める、ないしは1トップの28番に当てて
から両サイドへといった形でサイド攻撃に特色が見られました。28 Obinna Darlinton AJOKU
は背は無いものの精力的に動き回ってボールの引き出しやライン裏への走りこみなど行いかつ
突破もうかがうなど良いプレーを見せていました。飛ばしすぎたのかハーフタイムで交代しましたが。
加えて30 HOANG Danh Ngocは対面が急造右SBということを差し引いても良いサイド攻撃を
度々見せていました、相手にカードも与えていますしここは要注意でしょう。


前半の得点シーンはナムディンの右サイドのスローインから中央でタメを作って、スローインした
サイドの選手がフリーな状態でボールを受けクロス、これをファーサイドで14 LE Van Duyet
ダイレクトボレーを放ちボールはクロスバーと地面を跳ね返りながらゴールの判定という形でした。
ナムディンの左サイドのスローインからボールが流れ、サイドが代わり右サイドのスローインと連続
してスローインとなったためナムディンは両SBが共に上がっていてゴール前にかなりの人数が
割けていたことが得点の要因でしょうか。この試合、先にも後にもこれほど人数を掛けた攻めは
ナムディンには無かったのですが、ここをきっちり得点につなげたのは近頃の好調ゆえか。

後半は北京国安が攻撃を修正してきて、中央でのワンタッチプレーを増やすと共に2列目の選手
3人の距離を短くし中央寄りにしたように思いますが、これが功を奏して57分に同点に追いつくと
ナムディンは集中力が切れたのか続く60分にはボランチからライン裏へのパスにチアゴに
代わって入った1トップの杜文輝をフリーにしてしまい失点で1-2に。

その後試合は一進一退、ナムディンは64分に左サイドからの見事なアーリークロスに後半頭から
28番に代わって入った11番が合わせるも枠の外。72分にも左サイドの30番の選手がエラシコの
ようなフェイントから中に切れ込んで23番にパスしシュート、76分にはカウンターから右サイド22番が
サイドをえぐってマイナスのクロスも中央11番の頭に僅かに合わず、といくつかの見せ場を作ります。
しかし反撃ムードも77分に6番が2枚目のイエローを受け退場となり再び劣勢に。ナムディン
ファール混じりの守備でここをなんとかしのぎロスタイムのCKに総てを賭けて攻めにいきますが
ボールはGKが直接キャッチ、ここからカウンターとなり3点目を決められ試合終了。


試合展開の他に気になるのは、国内リーグではあまり厳しく取られない反則なのか分かりませんが
ナムディンの選手がリスタートを邪魔しようとしてボールの前に立ちはだかりボールを当てられ
イエローカードを食らった場面が2回あったこと。さほど危険な場面でもないのに漫然とボールの
前に行ってという形だったので何故でしょう。この日退場となった6番はラフプレーでのカード2枚で
退場、次の鹿島戦には出場停止となりますが他にも後々カードトラブルで困る場面が増えそう。

11165169.gif鹿島アントラーズナムディン×北京国安の一戦をを熊谷スカウト、新任の分析担当小杉氏が
偵察に行くなどナムディン対策に抜かりは無い様子、クルンタイバンクを相手に大勝の後ですが
選手、スタッフも気の緩み無く戦ってくれるでしょう。サポーターも是非応援に。
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200803/st2008031407.html
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/etc/news/20080314-OHT1T00102.htm


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